離婚したいと考えたときに

離婚

誰しも一度や二度は離婚したいと考えたことがあると思います。

それが一度や二度でなくなったときに、今度は逆に、離婚していいのかどうか迷って悩むこともでてくると思います。

そして、迷って悩んでいることに疲れてしまって、自分の判断に自信がなくなったり、考えることそのものに疲れてしまうこともあるかもしれません。

問題は、整理したほうが自分でもわかりやすくなるものです。

そんなときの、考えるヒントにしていただければ幸いです。

なぜ離婚したいの?

離婚したい。それには理由があるはずです。

配偶者そのものへの不満でしょうか。
それとも、配偶者と一緒にいることで強いられる環境のせいでしょうか。
あるいは、配偶者が起こしてしまった行動のせいでしょうか。

それは、改善できるものでしょうか。
それは、話し合いで解決しそう?
そもそも、相手は話し合いに応じてくれるでしょうか。
話し合いに応じてくれなさそう・・試してみましたか?
だとしたら、話し合うことがまず一歩かもしれません。

結婚すると、相手のために環境を変えたり、思いもしないような環境に身を置かなければならないこともあります。

夫婦は双方がそれぞれに努力して前に進んでいくものですが、どうも片方ばかりが苦労するような環境になってしまうことも。
それでは苦しいのは当たり前ですよね。

相手の親族との同居?
相手の職業による転居?
性格の不一致?いいえ、性の不一致?いわゆるセックスレス?

どうしようもない、と相手に言われてしまったら我慢するしかないと考えますが、それがあなた自身をとても苦しめてしまったとしたら、別の生き方を考えることも必要かもしれません。

もちろん、それが改善できれば言うことはないですよね。
時間をかけたら、時間が経ったら、あるいは楽になるかも?
それはどれくらいの時間だと思いますか?

もしかしたら、自分自身が理由であることもありますよね。

自分が、結婚生活以上にやりたいことがある。
結婚生活のせいで、自分に必要なことができない。
結婚生活のせいで、自分から何かが奪われていく。
結婚生活は、自分を自分でなくしていく・・・

配偶者がいることで「得られること」と「失うこと」はどうしてもあると思います。

離れてみて自分を取り戻すという選択もあるのかもしれません。

けれども、得られていることに無自覚になっていることも。

冷静に考えるためには、思いついたことを書き出してみることが効果的です。

いつ離婚したいと思う?

今すぐにでも離婚したい、と思う人もいるでしょう。
今は無理。この子がもう少し大きくなったら、と思う人。
子供を持つか持たないかで考え方が違うご夫婦は、身体のリミットを考えたら結論を出すタイミングが迫ってくることも。
逆に、子育てが終わったら夫婦でいる意味が見出せなくなったという話も。
そのまた逆に、子育てが終わったら、憑き物が落ちたように普通に暮らせるようになった夫婦も。
またまた逆に、子育てが終わって、夫婦のそれぞれが経済的に自立して、そこから切り出す離婚もあります。熟年離婚。どちらかの定年がきっかけになることも。

勢いで離婚したけれども後悔した、という話も聞く話ですが、結婚生活をそのまま続けていたら後悔しなかったかどうか、それは誰にもわかりません。

離婚してどうしたい?

離婚したらどう生きたいですか?

もちろん、なぜ離婚したいかという理由がDVだったりしたら、あなたは疲れ果てているはずですから、まずは回復することが大切なのではないかと思います。

そういった追い詰められた状態でなくても、例えばお子さんを育てながら生活するとしたら、あなたはきっととても頑張らなくてはなりませんよね。

それを支えるのは、やはり自分らしく生きたいという心なのではないかと考えます。

そういった精神的な心持ちだけでなく、どこに住みたいか、何をして暮らしたいか・・これは、そうしたいと思ったことが必ずできるとは限りませんが、自分が自分の意思で生きていくために大事な気持ちだとわたしは考えています。

そして、その生き方が、離婚しなくても可能だとしたら、もしかして離婚が必要なのかどうなのか考えてみるのもいいかもしれません。

離婚して誰と生きていくか。

それは経済的なこととも大きく関係する部分です。

ここをはっきりさせて、お金の問題をきちんとさせることはとても大事だと思います。

そして、離婚って簡単にできる?

双方が納得したら、離婚届一枚で離婚はできるのです。協議離婚、と言います。

ただし、未成年のお子さんがいる場合は、親権について、どちらが持つかを決めないと離婚できません。

離婚の申し出を受け入れてくれなかったらどうしたらいいか。
一般的には、調停や裁判に進んでいきます。
まず別居をすることもあります。

一般的に、婚姻関係を継続しがたい重大事由がある場合は、それを裁判で申し立てることになります。暴力や不貞、悪意による遺棄、などが挙げられます。

双方合意で離婚することになったとき、特にお子さんがいない場合で、感情的にこじれてしまった場合は、とにかく早く、何も決めなくていいから離婚したい、と考える人も少なくないですが、それでも人生は続きます。ご自身のその先を考えて、経済的にも、それ以外のことでも、できるだけ無理が生じないように準備した上での離婚が望ましいとわたしは考えます。

そのために、財産分与や、養育費の取り決めを行って、それを公正証書にすることが、自分が前向きに生きていくために必要なことではないでしょうか。

結局、「なぜ離婚したいか」が重要

離婚は結婚の数倍のエネルギーを使う、と言います。

一緒に暮らして、世帯をかまえるというのは、簡単なことではないのですね。

だからこそ、我慢に我慢を重ねる婚姻生活は耐えがたいもの。

離婚したい、という気持ちを押し殺しすぎてもあなた自身を苦しめますし、離婚したら全部うまくいくような考え方も、将来のあなたを疲弊させるかもしれません。

なぜ、離婚したいのか。

このまま暮らすことのメリットは?

デメリットは?

メリットを最大化するには?

デメリットを最小化するには?

離婚することのメリットとデメリットは?

デメリットを埋めていく方法はある?

そんなことを書き出したり、ノートでは家族の目が気になるのでしたら、スマホのメモでもいいかもしれません。ぐるぐる考えていると、嫌なことばかり考えてしまうかもしれません。それよりも、自分の頭の中から一度出したら整理がつくといいます。

あなたの心の中の声を、否定せずに拾い上げてみてください。

その先にある生き方が、あなた自身の生き方だと思います。

当事務所では離婚協議書作成のお手伝いをいたします。
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